行政書士 独学での勉強時間は?

行政書士 独学での勉強時間は?

 

勉強を始める前に、まずは行政書士に合格するためにはどのくらいの時間がかかるのかを知っておきましょう。

 

一般的には500〜1000時間かかると言われていたり、

 

とある有名な通信講座では、標準学習時間として500時間を勉強時間として設定しているようです。

 

 

いずれにしても、結構な長い時間がかかりそうだな、というのは感覚として持っておく必要はあると思いますが、

 

その一方で、前のページでお伝えしているように僕の場合は170時間でした。

 

 

いったいどの時間が正しいのか?

 

「どれだけ勉強すればいいのか?」

 

っていうのは勉強を始める時に最も気になることだと思うんですが、あえて言います。

 

“そんな事は気にしない”

 

ことを僕は強く推奨します。

 

 

勉強時間なんてのは当然人によるし、また人によって「何を勉強時間と定義とするか」によってもまちまちです。

 

例えば僕なら、通勤中に歩きながら、頭の中で参考書の内容を思い出したり、判例の要旨を思い出したりしながら歩く、っていうのも「勉強してるつもり」なので、勉強時間といえば勉強時間です。

 

だけど、上記の170時間にはそういう「ながら時間」みたいなものは含まず、あくまで170時間という数字は

 

・参考書等を読んでいる時間
・過去問を解いている時間

 

つまり、わかりやすく誰が見ても「勉強してるな」というようなものに限定した数字で、

 

・勉強のことを考えている時間

 

というふわっとしたものまで含めると、たぶん倍以上くらいまで膨らむと思います。

 

 

ゴールから「逆算」すると失敗のもと!?

 

僕が「時間」に関してどういう認識でやっていたかというと、予め「これだけ必要だよね」「だから1日これだけやらなきゃいけないよね」という、

 

みんな大好きな“逆算”という思考で日々の行動を設定したのではなく、

 

「可能な限りやる」

 

っていうたった一つのルールです。

 

これ以外のルールはありません。

 

ありませんし、必要すらないと思います。

 

だって、勉強なんてものは「自分でやるだけのもの」なんだから、自分がどういう行動指針に従ってやるか、っていう事だけなんですよ。

 

逆にいえば、それ以外のことはできないのです。

 

だからこそ、

 

「可能な限りやる」

 

っていうたった一つのルールだけを決めて、実際にやると。

 

その結果、僕の場合は上記のような勉強時間になったわけです。

 

けっして、全部でこれだけの時間が必要だからそこから逆算して、、、みたいなことはやっていません。

 

 

というか、それをやろうとして“その通りにいった試しがありません”

 

 

少なくとも「自己啓発」という文脈において、ゴールから逆算するようなやり方は、
それで上手くいく一部の人もいれば、上手くいかないたくさんの人もいるよね、という程度の、

 

なんら特別なものでもなければ、優れた手法でもないわけです。

 

 

やれるときにやる、以外にやれないんですよ。

 

どうしても。

 

 

だから言い換えれば、“その癖をつけておく”というのが一つ重要な事ではないかと思います。

 

暇さえあれば、隙あらば、勉強するというそういうマインド。

 

 

それを徹底すれば、気付かないうちに勉強時間は長くなっていくし、

 

やればやるほど、「あとどれだけ必要そうかな?」なんてのは実際の肌感覚として分かってくるものです。

 

最初から気にすることでもないし、気にしてどうにかなるものでもないので、

 

もうとにかく、“やろうぜ”。と。(笑)

 

 

 

モチベーションでは勉強は続かない。

 

あと、勉強を継続するうえで重要な事でお伝えしておかなければならないことがもう一つあって、

 

「モチベーションが続かない。」

 

というのはよく聞く悩みですが、これは続かなくて当たり前だという認識を持ってほしいのです。

 

モチベーションが溢れている状態というのは、物理的に言えば脳からドーパミンが溢れ出ている状態ですが、

 

人間の身体の仕組み上、そんなドーパミンがドバドバ溢れ出ている状態がずっと続くわけがないことは、もう脳科学の研究で明らかなわけです。

 

それこそ、違法なヤバい薬を投入し続けて、廃人にならない限りは。

 

普通は無理なんです。

 

だから、モチベーションに頼った勉強なんてのは上手くいかなくて当然で、できないことをやろうとする典型なわけです。

 

 

人間なんで、やる気がある時もあれば(ドーパミンが溢れているときもあれば)、全くそうでないタイミングも当然あるわけで、

 

そのほとんど不確定な波の中で日々を過ごしているわけです。

 

だからこそモチベーションに関係なく「勉強する」という状態を作っておかないと、勉強は決して継続しないわけです。

 

 

“習慣にする”

 

というのは言い換えれば、

 

「モチベーションを不要にする」

 

ということです。

 

 

そして人間がどんなことを習慣的に行動するかというと、

 

「いつもやってること」

 

です。

 

いつもやってることを、当たり前のように今日もやるのです。

 

それが人間の行動原理で、そこにモチベーションはありません。

 

 

あなたが昨日風呂に入ったとき、

 

「よっしゃー!!風呂に入るぞ〜!!」

 

と、ドーパミンをドバドバ溢れさせてモチベーションをもってお風呂に入っているでしょうか。

 

後から理由を付けることは当然可能なのだけれども、
その瞬間の気持ちを切り取ったときに言えるのは、別にそこまでやる気満々ではないし、

 

「いつものように」

 

ただ習慣のままに行動しているだけですよね。

 

もしいつも入ってるのに何らかの理由で入れなかったりしたら、なんか気持ち悪い感覚になりますよね。

 

別に1日くらい入らなくたってそれが健康を害する衛生問題になったりはしないけれども、なんか嫌ですよね。

 

 

それは、具体的な不利益が明確に理由としてあって嫌なんじゃなくて、

 

“いつもと違うから”

 

嫌なだけで、人間というのは習慣と違う行動に対してストレスを感じるようにできているわけです。

 

 

それを「勉強」という文脈において実現しましょう。

 

というのが結局のところ合格への一番の近道なのです。

 

そしたら必然的に、「勉強しないのが気持ち悪い」という状態になるわけですから。

 

 

だから僕らが意識すべきことは、

 

「勉強ができない事」

 

そのものに大して憂うのではなく、
(ここを憂うと、「今日できなくても明日やればOK」の発想になっちゃうから)

 

「習慣になってない」
「習慣が途切れる」

 

ということに対して強く意識して、それを“ヤバい”と思う感覚です。

 

ここに対して“ヤバい”という感覚があれば、「後回し」という発想になりません。

 

習慣が途切れることそのものがヤバいのですから、後回しにしても結局ヤバいんです。

 

 

ゴールから逆算、というのがほとんど上手くいかない理由もやっぱりここにあって、

 

「今日やれないことをどこかで埋め合わせることができる」

 

という可能性が残っちゃうし、そういう感覚になっちゃうんですよ。

 

そしたら習慣にならないし、習慣が途切れる原因になってしまうわけです。

 

 

“習慣に対して意固地になる”

 

そのくらいの気持ちで、勉強を始めたしばらくの内は取り組むことをお勧めします。

 

 

 

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